嫁いだつもりはありません!めりこの婚活・結婚備忘録

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理由は、それだけではありません。

私は、名字を変えることによって、“嫁になった” “夫の家に入った”と思われることが非常に嫌でした。
なぜなら、そんなつもりは一切ないからです。

今後は、私の名字は「枡田」で、夫の名字は「鈴木」として話を進めます。

非常にフェミニスト的な考えなのかもしれませんが、
私は、結婚するということは、嫁入りしたわけでも、夫の家に入ったわけでもないと思っています。

実際、婚姻届を提出すると、私は夫の戸籍(夫の両親や兄弟がいるもの)に追加されるのではありません。

夫と私の2人だけの新しい戸籍が作られるのです。

※すでに夫また妻を筆頭者とした戸籍がある場合は別ですが。

私は、戸籍と同じように、夫とともに独立して、鈴木家と枡田家のどちらかに偏ることなく生きていきたいと願っていました。

しかし、これは、夫が私の名字にするとなった時にも当てはまる話です。
男性が女性の名字を名乗るのが稀な世の中で、“婿入りした”、“妻の家に入った”、そう思われるほうが嫌だと思う度合いは高いかもしれません。


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私は、自分の名字がとても好きでした。

私の名字は、全国で数百人しかいない、そこそこ珍しいものです。
しかし、使う漢字は小学校で習うレベルなので、読み方が難しいということもありません。

さらに、私の名字は別の漢字を使うほうが一般的で、それだと全国に1万人ほどいるものでした。
例えば、「ますだ」という名字だったら、「増田」が一般的で、私は「枡田」や「益田」ということです。

そんな名字ですから、学校や会社で、漢字まで同じ名字の人に出会ったことはほんの数回しかありません。
一般的なほうの漢字でも、同学年にはおらず学校全体にいるかどうかのレベルで、会社でも同じ部署の中でかぶったことはありませんでした。

また、珍しさだけでなく、漢字の意味や、読みの響きも好きで、自分のアイデンティティの1つとなっていました。

一方、夫の名字は、ありふれたもので、特別感は皆無でした。
会社でかぶることもあり得る名字です。

自分の名字が好きだからが70%、夫の名字が嫌だからが30%くらいで、私は自分の名字を変えたくはありませんでした。


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結婚にあたり、私が確実に失ったものが1つあります。

それは、私の慣れ親しんだ、名字 です。

現在、日本では選択的夫婦別姓は認められておらず、民法によりどちらかの名字に統一することが求められています。

民法第750条
夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する。


そして、ほとんどのカップルは、男性側の名字に統一します。
特に男性の名字を名乗ると決まっているわけではなく、どちらかの名字を名乗ればいいのに、です。

かくいう私も、この風潮に屈することができず、相手の名字に改姓せざるを得ませんでした。
私は、私の名字を名乗ることを、結婚と引き換えに諦めたのです。


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