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6,500円を用意しお店の方を呼んでお会計を終えた私たちは、どちらからともなく立ち上がり、お店を出ることにしました。
入店時とは違い、眞人さんが先導し退店します。

お店の方々の威勢の良い「ありがとうございました!」という挨拶を聞きながら、「ご馳走様でした。」とお礼を言って足早にお店を出ました。

お店を出たところで、眞人さんが立ち止まったので、私も立ち止まり、眞人さんに今日のお礼を伝えます。
「今日はお忙しいところありがとうございました。楽しかったです。」
「こちらこそありがとうございました。気をつけて帰ってください。」

眞人さんはそう言うと、
「自分こっちなんで失礼します。」と繁華街の方向を指差して、笑顔で去っていきました。

いつもは、夜でももう少し時間が早かったり、昼間だったりするため、この後どうするのかという微妙な時間があるので、退店してすぐに解散することはありません。

今回はもともと2軒目くらいの時間からのスタートだったので、居酒屋を出たら解散なのは至極当然のことなのですが、それでもこの展開の速さには少し驚いてしまいました。

若干戸惑いつつも、眞人さんを笑顔で見送り、眞人さんの姿が見えなくなったので私も帰ることにしました。