嫁いだつもりはありません!めりこの婚活・結婚備忘録

2021年01月

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2つ目は、職場での旧姓使用です。

私の職場では、簡単な申請をすれば旧姓の使用が可能となっています。

もちろん、給与などのお金が絡むものについては通帳と名義を合わせる都合上戸籍名を使用していますが、基本的にはほとんどの場面で旧姓を使えています。

なぜ旧姓使用としたかというと、理由は3つです。

まず、そもそも私は鈴木姓に変えたくなかった立場なので、桝田姓を引き続き使えるところでは桝田を使いたい気持ちが強くありました。

それから、鈴木姓にしてキャリアが断絶されるのも嫌でした。
私のキャリアは、“桝田めりこ”で積み上げてきたものであり、今まで関わった人からは桝田として認識されています。
“鈴木めりこ”にすると、桝田の姓で出会った人からは、私だと認識してもらうことが困難になるでしょう。
もちろん、相手が私の顔を記憶していれば対面したときに、「あの桝田さんね!結婚したんだね!」と言ってもらえます。
しかし、私の仕事は、書面や電話など対面しないやり取りのほうが多くあるので、気付いてもらえない可能性のほうが高いのです。
私は、今まで積み上げたキャリアをリセットせず、桝田のまま、桝田として、仕事をしていきたいと考えました。

そして、最後ですが、鈴木という名字はあまりにありふれているので、職場で重複する可能性が高く面倒だと思ったからです。
近くの席に鈴木がもう1人いた場合、職場内での対応は呼び方を変えるなどまだなんとかなると思います。
ですが、外部の人からの電話や来客においては、どちらの鈴木のことか分からなかったり、間違えられてしまったりするでしょう。
桝田という、より重複が避けられそうな名字を使えるなら、そのほうが良いと思いました。


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改姓の手続きをしつつも納得できていなかった私は、鈴木姓に抵抗してやったこと、やっていることがいくつかあります。

まず1つ目は、旧姓併記です。
結婚にあたり色々調べている中で、2019年11月からいくつかの書類において旧姓併記が認められるようになったことを知りました。

そのような制度があるなら是非併記しようと思い、住民票、マイナンバーカード、運転免許証の3つに、旧姓を併記する手続きを行いました。

しっかりと順番を間違えずにやれば違ったと思いますが、私の場合は、色々ありまして複数回警察署や市役所に足を運ぶことになってしまいました。

そんな面倒な手続きを経た結果、
公的書類から抹殺されたはずの“桝田” が、住民票や運転免許証、マイナンバーカードの上で、息を吹き返したのです

私は、自分の失われたアイデンティティを取り戻せたような気がして、とても嬉しい気持ちになりました。

しかし、旧姓併記されたものを証拠書類としても、旧姓での口座開設や契約などが認められるかどうかは、場合によるようです。
旧姓併記がなかった時代と比較したら、一歩進んだだけすばらしいことなのかもしれません。 
しかし、結婚しても姓を捨てたくない者にとっては、根本的な解決にはなっていないことを痛感しました。


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