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ほとんどのカップルが法律婚する中、事実婚するとなった場合、私は3つの点に不安を覚えました。

まず、事実婚における2人の関係の不安定さです。

入籍しないので、私と夫は、戸籍上です。
事実婚の場合、住民票の同居人の続柄に夫or妻(未届)と記載したり、公正証書を作ったりすることによって、関係を公的に証明することはできます。
しかし、公正証書においては手間や費用がかかる上、これらで法律婚と全く同等の効力が生じるかというと、違うでしょう。場合によっては配偶者として認められないため、相続や税金の控除などで不利益を被ることもあります。

それから、事実婚が稀な中で、自分の立ち振る舞い方や、周りからどう見られるかも気になりました。

「結婚しています」と言ってよいのか。結婚指輪をしてもよいのか。
法律婚であれば当たり前のことも、事実婚では躊躇ってしまうことが予想されました。
そして、それらをしたとして、周りの人がどう思うのか。
「入籍していないのに結婚しているなんておかしい!」「なんで結婚していないのに指輪をしているの?」「入籍できない事情はなんなんだろう?」
これらを口に出して言う人は少ないと思いますが、やはりマイノリティである以上、好奇の目で見られ、攻撃の対象になってしまうことは避けられないでしょう。

そして、なにより1番の問題は、両親でした。


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